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宮崎県子ども・若者総合相談センター

ヤングケアラーってなんだろう

「ヤングケアラー」って、どんな子?

本来大人がになうような家事や家族の世話、介護、感情面のサポートを行っている、18歳未満の子どものことです。

子どもが家事や家族の世話をすることは、普通のことだと思われるかもしれません。でも、ヤングケアラーは、年齢等にみあわない重い責任や負担を負うことで、本来なら享受できたはずの、勉強にはげむ時間、部活にうちこむ時間、ともだちとの楽しい時間など、「子どもとしての時間」とひきかえに、家事や家族の世話をしていることがあります。

ヤングケアラーのイメージイラスト

ヤングケアラーが直面する問題

大人がになうような家事や家族の世話などを日常的に行っていると、子どもたちにこのような影響が出る可能性があります。

学校生活への影響

遅刻・早退・欠席が増える、勉強の時間がとれない、部活動ができない等

友人関係への影響

ともだちと遊ぶ時間が少ない、ともだちとの会話の話題についていけない、孤立しがちになってしまう等

将来への影響

進学をあきらめてしまう、できる仕事の選択肢がせばまってしまう、自分に自信がもてずアピールできない等

このような影響が出るほどの重い負担がかかっている場合は、周囲の大人や支援機関のサポートが必要です。

学校・支援機関等 関係者の方へ

「気付いてください」

一番大事なのは、ヤングケアラーを孤立させてしまわない事です。まずは、まわりの大人が気付いてあげてください。ヤングケアラーには以下のようなサインが表れがちです。

  • 欠席、遅刻、早退が多い
  • 忘れ物が多い
  • 保護者の承認が必要な書類等の提出遅れが多い
  • 宿題ができていない
  • 身だしなみがととのっていない
  • 眠そうにしていることが多い
  • ひとりでいることが多い
  • 部活に入っていない
  • 修学旅行や学校行事を欠席する

「信頼できる大人が身近にいることが大切です」

ヤングケアラーが家族の問題を話すのは勇気がいります。しょうがないこととあきらめていることも多いです。だからこそ見まもり、声をかけ続け、安心感をあたえ、話しても大丈夫だと思える大人が身近にいることが、ヤングケアラー支援の第一歩になります。

相談員と学生のイラスト

「連携が必要です」

ヤングケアラーの問題は、家庭が抱えるさまざまな事情がかさなりあって深刻化している場合が多く、その場合ひとつの支援機関だけでは解決できません。障害福祉部門や高齢者福祉部門、生活困窮者支援部門、学校、医療機関など、それぞれの専門領域からの連携した支援が求められます。
「わかば」に配置したヤングケアラー・コーディネーターがつなぎ役となって、多機関連携の輪を広げていけるように活動しています。

ヤングケアラーに関する相談

「わかば」では、ヤングケアラー・コーディネーターを配置しヤングケアラーの支援を行っています

相談専用電話 0985-41-7830